砲丸当たり中2男子けが 陸上部の練習中 京都・宇治
産経新聞 2014年6月28日 19時32分配信
28日午前9時半ごろ、京都府宇治市の小中一貫校、宇治黄檗(おうばく)学園のグラウンドで、砲丸投げの練習をしていた市立黄檗中学校陸上部の2年の男子生徒(14)の頭に、別の部員が投げた重さ約5キロの砲丸が当たった。京都府警宇治署によると、男子生徒は11針を縫って全治1〜2週間のけがだが、命に別条はない。
同署と同校によると、男子生徒は部員が投げた1投目の着地地点を確認していた際、2投目の砲丸が左の側頭部に当たった。当時は陸上部26人が練習中で、このうちけがをした男子生徒を含む3人は、ほかの部員から離れた場所で砲丸投げを練習していたという。
陸上部顧問の教諭2人は校外の大会に出場する他の部員を引率していたため不在で、併設の市立宇治小学校の男性教諭(61)が1人で練習を監督していた。学校関係者が119番し以降の練習を中止した。
宇治署が安全管理に問題がなかったか関係者から事情を聴いている。黄檗中の林口泰之教頭は「生徒に責任はなく、安全指導を徹底していなかった学校側の責任を痛感している。再発防止に努める」と話した。
中高生の砲丸投げをめぐっては同4月に中に、同6月には新潟県柏崎市で体育の授業中にそれぞれ事故が起きている。